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思わず同情した話

2012.11.01.Thu
 日頃、読む本には気をつかいます。あまりにおもしろすぎて、のめり込んでしまう長編ミステリーなんかは、恐ろしくてなかなか手が出せません。わたしは誘惑に弱いのです。本に夢中になったあまり仕事がオロソカになったらどうする、とおびえてしまうわけです。読みたいなー、と思いながら「当面は」あきらめている本、けっこうあります。

 かといって、何か仕事以外の本にも触れていないことには、あまりに人生、味気ない。いろいろと迷いながら試行錯誤した結果(いや、それほどたいそうなこともしてないんですけど)、短い文章を集めたエッセー集に落ち着くことが多くなりました。

 今は、かの動的平衡の福岡ハカセの「ルリボシカミキリの青」という本を読んでいます。一編、4ページほど。おもしろいです。しんみりする話もあります。ハカセ、文章うまいです、やっぱり。

 そのなかで、大いに同情してしまった話がありました。

 大学で、とある先生が入試問題を出題したときのこと。あれは事の性質上、基本的に一人で秘密裏に問題を作成し、チェックも校正も自分一人でして、何度も何度も読み直すそうです。でも、自分の文章を読みすぎて、間違いに気づけなくなることって、あるんです。なので、出題者の先生方は、もし、間違いがあったらどうしようかと、入試が無事終わり、事なきを得るまでは、非常に緊張した日々を過ごすとか。

 ある年、数学の試験時間中に受験生から質問が出ました。問題が解けない。どこか間違っているんじゃないかと。出題者の先生はもちろん、他の先生も解いてみようとしたのですが、確かに解けません。問題はよく練ったはずなのに。緊張が走ります。結局、なぜかわからないまま、試験時間が終了。

 後日、重大な誤りがわかりました。しかも、その誤りときたら、ええっ!? と絶句してしまうぐらい、ごくごく小さな、でも決定的な誤りだったのです。

 あってはならないのかもしれませんが、あるんですよね、こういうこと。どこかの翻訳者も、日々、同じようなリスクにさらされているものですから、もう心から同情してしまいました。何度も読んだのに、なんでこんな間違いに気づけなかったの~~??? と、自分の頭をポコポコとたたきつつ、思いっきり脱力しながら、とにかく取るものもとりあえず翻訳会社に電話を入れるときの、情けない気持ちといったら……。

 実は、ここ数ヵ月のうちに、何回かあったんです。それで、ちょっと落ち込んでいるところでして(涙)。人様のことを同情できる立場ではないのですよね。それこそ、カイゼン策を講じることができるまでは、本断ちするべきかも。悲しいわ。
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