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裏取り

2009.09.18.Fri
ある日、夕方になって挿入案件が飛び込んできて、それまでしていた仕事をいったん脇に押しやって取り掛かりました。

挿入案件って苦手です(得意な人は、いないと思うけど)。ほんの数枚なんだけど、急ぎだからちょっとこっちを先にお願い、と言われると、ふだんお世話になっていることでもあり引き受けてしまうのですが、この「ほんの○枚」が曲者で、1枚でも10枚でも、とにかく原稿に目を通し、下調べをして内容を把握してと、やることの手間としてはそんなに変わりません。おまけに、短い分、情報が少なくて却って困ったりもするのですが、同じく短い分、納期も至急なので急いで仕上げなければならず、例によって例のごとく時間との競争になるので焦る焦る・・・。

とにかく、夜になってから始めましたが、なんだか難解な文章で青ざめてしまいました。それでもネットで調べるうちに、ぴったり内容に合う資料が見つかって「ラッキー♪」と喜んだのですが、読み進めていくうちに、内容から考えると原稿の文章の筋が通っていなくてなんだか変、と思うところにぶつかりました。なんでここで、こんな手順を踏んでいるんだろう・・・と、だんだん手元の本もひっくり返す冊数が増えてきたのですが、やっぱりどうも変。まさか、この原文、間違ってないか??と思い当たってしまったので、さぁ大変でした。

単純な単位の間違いやタイプミスならともかく、原文の内容が間違ってませんかとコメントを挿入するのは、わたしにとってはものすごく勇気がいります。単なるわたしの勘違いだったら、すっごい迷惑をかけてしまうよーと思うと(涙)。滅多にないことなんですけどね。

原文が誤りなくきちんと書かれたものでも、訳すときには必ず裏取りをします。それでも、なかなか裏が取れなくて困ることも多いのです。それなのに、原文がおかしいような気がしますよと言おうとするなら、さらにさらに厳密に裏取りをしないわけにはいきません。たとえば、教科書的な資料に載っていないようなことでも、例外的な手順を踏んでいることなんて、いくらでもあるでしょうし(でも、そういうときは、その説明が書かれてあったりするんですけどね)。

結局、そのまま新聞配達のバイク音を聞く頃までオロオロと調べまわり、さすがに少し寝ましたけど、翌日も朝から夕方まで、しつこく調べ続けてしまいました。途中、もう気がつかなかったフリして、このまま何も言わずに訳しちゃおかなーという誘惑に何度も負けそうになりましたけど、気になりだすと、やめられない止まらない因果な性格なんです

ところで、この日は一日ネットに張りついていたわけですが、結局、決め手になったのは手元の書籍でした。途方にくれるまでその存在を忘れていたのですが、「そういえば、『あれ』に何か書いてるかも」と思い出したのです。引っぱり出してみると、どうも違うんじゃないかとひっかかった部分の手順について、本来の手順の考え方がきちんと書かれていて、どれほどホッとしたか。ようやく納得がいったので、覚悟を決めて「原文が間違っている疑いあり」のコメントを挿入しました。たぶん、大丈夫だと思うんだけど・・・(それでも、コワゴワなんですが)。

臨床試験ハンドブック―デザインと統計解析臨床試験ハンドブック―デザインと統計解析
(2006/04)
丹後 俊郎上坂 浩之

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こちらが↑「あれ」です。お高い本ですが、こういうときに助けてもらえると、もうそれだけで元はとれたと思います(ありがと~)。

とにもかくにも、期限を切られた納品時刻ギリギリに納品。もうヘロヘロでした。だから苦手なんです、「ほんの○枚なんだけど」は。




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コメント
お疲れ様です。
nobaraさんは絶対にいい翻訳者になりますよ(もうなってるかもれませんが)。
きっと、苦労が次につながるし、見てる人は見てると思いますよ(同じような経験が私もあるので、自分への励ましもこめて・・)。
sakuraさま

こんにちは。
いい翻訳者になりたいなぁ、なれたらなー・・・と思ってはいるのですが、日々へこんで溜息が出ることも少なくありません(涙)。
でも、同じような経験をなさったsakuraさんも、今ご活躍なんだなと思うと勇気百倍です。ありがとうございます。


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