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1年間

2009.09.23.Wed
今月の土曜日は翻訳学校のセミナーに行っているのですが、これとは別の単発セミナーも開催されることを知り、そちらも興味を引かれる内容だったので、つい行ってしまいました。ちょっとセミナー漬けの状態です。

こちらのテーマは英文ライティング。わたしは現在、仕事としては和訳しかできないのですが、英訳の勉強もしたいなと思っていて、そのきっかけというか、ヒントをつかむことができればと思ったのです。

セミナーの内容は、ちょうど、そういうわたしぐらいのレベルか、英訳のドキュメント作成やチェックにかかわりはじめたばかりで、まだあまり慣れていないレベルの人に合う内容だと思いました。「AMA Manual of Style」の参照箇所を示していただきながら、英文を書くうえで、まず気をつけなければいけない書式のルールの話から始まって、用語の使い分け、演習、お勧めの参考書、雑誌、勉強法などを紹介していただき、スタートラインとしてはまずまずの内容で、いろいろと参考にさせていただけそうです。

講義後の懇親会に参加した人たち(といっても、懇親会にも参加した人は二桁に届きませんでしたが)と話してみると、一部、製薬企業でドキュメント作成にかかわっている方を除いて、だいたいがフリーランスで経験もほぼ同レベル。数年前から医薬翻訳の勉強を始め、ようやく仕事といえるかなーというぐらいになって1~2年orもう少し、という人たちだったので、うわ~珍しい経験だなぁと思いました。一人で翻訳をしている人は、いつも自宅に籠もって仕事や他のことをしていていることが多く、同業者が周囲にほとんどいません。いるところにはいるらしい、とは聞いているのですが、いったいどこに生息しているんだかと思うぐらいですし(ふだんは1個体で生活している野生動物みたいなものです)、手がけている分野を医薬に絞ると、さらに生息数は激減してめったにお目にかかれません。ですので、こうして経験値が同等の人と、しかも複数の人たちとお会いして話すのはとても珍しかったのです。

講師の先生とも少し、お話しさせていただくことができました。今、自分はこれから英訳を勉強しようとしているところなんですが、勉強を積んだとして、それが実務に結び付くときは、どんな形をとることが多いんでしょうかなどと、なんて図々しいことをと自分でも思ったのですが、この際なので開き直ってお聞きしてみると、だいたいの場合、翻訳会社さんとの取引きが長くなって信用が得られれば、会社のほうから英訳についても声がかかる、あるいは、実力を付けて自分で売り込む、そのどちらかだと教えてくださいました。「私(先生ご自身)も会社から声をかけていただいて、『え、私なんかでいいんですか』って感じだったんですよ」と。でも、和訳がきちんとできなければ、そもそも英訳はできないので、まずは和訳をがんばること、とのこと。では、和訳の質を高めるにはどうすれば、と重ねてお聞きすると、やはり「多読」だとアドバイスをしてくださいました。ただ、残念ながら、日本語のジャーナルには、英語のNEJM、JAMAのように、とにもかくにも「コレ」とおすすめできるものが実はないのだけど、仕事の依頼をよく受ける領域または興味のある領域から読んでみればと言ってくださいましたので、どんな雑誌を読もうかと考えているところです。

講義の中でも出てきたのですが、質の高い仕事をする翻訳者が必ず勧める勉強が、英文学術誌をまずは最低1年間読むことなのだそうです。即効性はないけれど、どんな人も勧める方法だと。・・・なんというか、自分の腰のすわらなさを情けなく思いました。決して初めて耳にする方法ではありません。それどころか、これまでもいろんな方面で何度となく聞いている方法で、聞くたびにトライ!しているのですが、いろんなことに取り紛れたり後回しになったりしてしまって、すぐに挫折しているのです。

わたしは幸か不幸か、関西の都市圏に行こうと思えばいつでも行けるので、こうしてセミナーがあると、つい足を運んでしまいます。でも本当は、セミナーに行ったりすることなんかよりも、例えば、何でもいいからテキストを一冊購入してそれを最後までやり通す、あるいは雑誌やネット上にいくらでも転がっている材料を、1年でも何年でも継続して読んでいくことの方が、自分の中の達成感という面からも、実質的に身につくことの多さからも、ずっと得られるものが大きいし大事なんだと思います。ただ、自分でそういう勉強のリズムを作ることができていなくて、少し仕事が立て込むと、まったく手につかなくなってしまってすぐに挫折してしまい、そのことに対する不安から、セミナーの情報を聞きつけると、その不安を埋めるように出かけてしまう・・・そんな感じで依存しているんだと思います。

依存ということから、もう一つ問題だなと思っているのは、こうしてセミナーにばかり頼っていると、いつまでたっても却って判断力が身につかないのではないかと思われること。

在宅翻訳では、訳文の良否を判断できるのは自分一人しかいません。判断の基準は、訳出に当たって参照した資料やそれまでの経験ということになるんだと思いますが、本当にこれでいいのかどうか、何かとんでもない見落としがあるのではないかと、いつも不安で迷ってしまいます。わたしはもともと、何事も決断するまでに時間がかかってしまう優柔不断な性格で、それもあるんだと思いますが、誰にも頼れない、決めるのは自分一人しかいないという状況が、ひどく辛くなってしまうことがあります(そんな性格で、よくこんな仕事やってるなーと思います)。そういうのもあってセミナーだか講習だかに行ってしまうんだと思いますが、これも悪循環。そんなふうに答えを外に求めるのではなく、そういうところでこそ踏みとどまって、自分で解決していくための筋道を獲得していくようにしないと、いつまでたってもダメなんですよね。セミナー漬けは、そんな自分の欠陥を助長しているような気がします。

そして、訳を決めていくときに不安になってしまうのは、やはりインプットが足りないことを自覚しているからだと思いますので、ここでもやっぱり、腰をすえて「多読」にとりかからないと、ということになります。これまでも、ずっと不安を覚えながら、ほとんど何もできていなかったのですが、本当に本当に、なんとかしないと。

単に、あたりまえのことができていないだけなので、そんな大層なことではないはずなんですけど。少し、立て直しを考える時期なのかなと思います。





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コメント
英訳の仕事についてですが、私も最初は和訳だけで翻訳会社に登録していたんですが、会社から英訳もやってみないかと声をかけられて英訳も始めたのです。和訳と英訳、両方できるといいですよ。

セミナーは私もよく利用しました。本を買って自分で勉強しようと思ってもなかなか時間が取れなかったりするので、学校まで出向いてセミナーを受ける方がしっかり勉強できます。仕事が忙しいときは通うのが大変ですけど。
コメントをいただいて、ありがとうございます。

marikoさんも、お声がかかったんですね。
日英、英日どちらもできると、いろんな面でいいのではないかと思って、日英も勉強したいなと思うようになったんです。でも、実力がe-263

セミナーは、場所を変えてしっかり勉強できるという面はありますよね。刺激にもなりますし。でも、もうちょっと自分自身がしっかりしなくては、とも思いまして。


こんにちは、はじめてコメントさせてもらいます。
Citronといいます。
IT系の在宅翻訳をしています。約9年くらいでしょう
か。

私も「ヒマになる」→「実力をもっとつけよう」→「勉強する」→「忙しくなる」→「勉強中断」といったパターンが続きがちです。忙しい時にいかに勉強時間を確保するかということが、後につながっていくことが重々分かっているとはいるものの、どうしても目先の訳文を少しでも良いものにしようと、時間をそちらに削ってしまいます・・

私も今まで英和中心でやってきたので、今後は和英も手がけたいと思ってます。お互い上手くいくといいですね。


Citron さま

コメントをいただいて、ありがとうございます。

目の前の仕事に全力で取り組むのは、一番大事なことだと思います。ただ、そういうときに自分の引き出しの乏しさにへこんで、無力感で落ち込んでしまうんですよね・・・e-259 悩みはみんな同じなんですね。

> お互い上手くいくといいですね。

はい、ありがとうございます。がんばりましょーe-446

こんにちは。

何年経っても同じことを繰り返しています(ほとほと自分が情けなくなることがありますわ)。

横コメで申し訳ありませんが、citronさんが
「ヒマになる」→「実力をもっとつけよう」→「勉強する」→「忙しくなる」→「勉強中断」と書かれていらっしゃいますが、私は何十回このようなことを繰り返したことか・・・基本に立ち返ろうと様々なテキストは集めてるんですけどね。

ちなみに分野は違いますが、私は和英が8割くらいです。英語の方がアラが目立ちにくく意外と私は楽ですね。
KYOKO さま

こんにちは。コメントをありがとうございます。

この仕事は何年続けても、これで終わりということが無いんだなと改めて感じています。悩みであることに変わりはありませんが、逆に幸せなことだとも思えてきました。今よりずっと経験を積んだとしても、KYOKOさんのように「基本に立ち返ろう」という気持ちを忘れないでいたいなと思います。


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