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オープンキャンパス

2009.10.06.Tue
仕事で訳す文書には、いろいろな実験手順が出てくるときがあります。そんな場合、本やネットの写真や挿絵を参考にして、だいたいの作業フローを想像しながら訳していくことになるわけですが、悲しいことに理系のバックグラウンドがないため(というのは言い訳にすぎないかもしれないのですが)、その脳内の想像図にはどうしても自ずから限界がありまして、今ひとつ、痒いところまで手が届かないような、細部に霧がかかったような、もどかしい思いをすることがよくあります。そんなとき、実際に一度でもそういう現場の作業手順や実験器具を見た経験があれば、もうちょっとイメージがつかめるんだけどなーと思わずにはいられません。百聞は一見に如かずなんですよね、本当に。

さて、これまでも何度かここに書きましたが、わたしは今年、薬科大の講義を少し聴講させていただいています。先日、それを知る人から、一度研究室の見学をお願いしてみたら? オープンキャンパスとかやってないの?というアドバイスをいただいて、初めて「あ~っ、そっか!」と思ったのでした。講義室しか行ったことが無かったのですが、それ以外の学校内なら至る所、ふだんから「見たいなー」と思っていたモノだらけじゃないですか。ひょっとしたら、先生などにお願いしてみたら、そういうものを少し見せていただけるかもしれない・・・。そうなのです。ちょっと突っついてみたら、そのチャンスがあるかもしれない環境に身を置いているというのに、わたしときたら、まるでそのことに気がついていなかったのでした・・・。つくづく間抜けです。

ともあれ、まずは講義に聴きに出かけた学校で教務課にオープンキャンパスのことを伺ってみると、翌日の土曜日が今年最後のオープンキャンパスだと言うのです。研究室などは見学できるのでしょうかと尋ねてみると、二、三見ることができるらしい。これはもう行くしかないと、慌てて行ってきました

見学はコース案内になっていて、受験生の高校生や付き添いのご父兄に混じって、まずは最初に調剤室へ。なんでもここは、薬学部が6年制になってから設立された新しい御自慢の施設のようで、患者さんへの応対実習のシミュレーションのために、一般薬の薬局と調剤薬局の模擬カウンターまで設置されています。ここでシューズカバーを付けて、調剤薬局の奥にあたる調剤室へ入ると外用剤台、軟膏台、散剤の棚、水剤の棚などがズラッと並んでいます。学生数十人が同時に作業できるらしく、相当な規模。それに本当に新しくてピカピカでキレイです。さらに奥へ入ると注射剤調製室があり、「無菌で注射剤を調合するために、このクリーンベンチというものを使って・・・」と説明してくれたので、「おお、これが話に聞くクリーンベンチか!」と一人でこっそり感動。見た目はただの透明な、中が見える台には違いないんですが、文字でしか見たことが無かったものの実物を見ることができると、やっぱり感慨もひとしおです。さらに、無菌的操作というものについて、ごく簡単に器具を示しながら説明して下さったので、そういうものかぁ~と、ここでも一人で密かに感激していました。

次の研究室二ヶ所は雰囲気が一変して、ゴチャゴチャといろんなものが雑然と並んでいる、いかにも研究室っぽい小さめの部屋。「ゴチャゴチャ」とはいっても、一つ一つはすごく高い分析機器だったりするのでしょうが。タンパクの測定と解析をしている研究室では、「ご自由に見て何でもご質問ください」と言って下さったのですが、ただねー。大勢の受験生や父兄がいっぺんに部屋に入らざるをえなかったうえ、皆さんサッサと歩いて行かれるので、その流れに乗ってほとんどロクに見ることができないまま、後ろ髪を引かれる思いで部屋を後にするしかなくて、アッというまに見学が終わってしまってすごく残念でした。それでも、「これが超純水をつくる装置です」と言われて見ると「Milli Q」と書いてあって「あ、Milli Q水!(というのを文書で見たことがあるのです)」という感動があったり、別の小部屋では研究生のお姉さんが、吸光度分析の手順をセル(これに分析対象の物質を入れる)を手に持って説明してくれたり(実際にセルを手に持っているのを見ると、あぁ、こういう雰囲気なのねと思います)、生化学研究室では、先生が研究内容をごく一般向けに(それでも難しい?)説明してくれたりと、なかなか楽しかったです。生化学の方では、あまり大きな複雑な機器は用いずに、できるだけ簡単に物質を測定する方法そのものを開発しながら研究を行っているとのことで、「細胞や動物の臓器をすりつぶして、本当にごく簡単に抗体反応などを利用して・・・」という説明を伺いながら、その雑然とした(だって、分析機器とお菓子の空き缶とかが並んでいるんですよ)部屋でそういうことが行われているのかぁ・・・と想像すると興味深いですね。そういうお話を聞いて、学生さんたちが将来、自分が取り組むことになるかもしれない研究を想像するのは、とても楽しそうだし大事なことなんじゃないかなと思いました(でも、受験生もご父兄も、現時点ではそれどころではないようでしたが)。

全体におもしろかったのですが、見たいところで立ち止まれなかったり(あたりまえだ)、それに20人ぐらいずつ交代でいろんな部屋を行き来したのですが、その過程でうっかり行き損ねてしまったところがあるし(大腸菌の遺伝子を組み換える部屋とか)、部屋が小さいので受験生しか入れなくて見ることができなかったところもあって、もうちょっと見たかったなー、という感じは残ります。やっぱりこれは、もう一度先生にお願いしてみようかしら・・・と考え中です。




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