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試行錯誤

2009.10.15.Thu
どんな仕事でも日々の仕込みというか、基礎体力づくりに相当するようなことを少しでもしなければ、いずれは立ち行かなくなるのは目に見えているので、きちんとインプットに努めなくちゃ、どーしよ~っ、ということを以前に書きました。それで、なんとかするべく、少しずつあれこれと方法を試しているところなのですが、その方法のヒントとして、いろんなところで聞きかじった話があるのでその一部をご紹介します。とはいえ、文章にかかわる仕事の場合、どんな方に伺っても異口同音におっしゃる勉強法は「多読」で、これも以前に書いた通り。耳新しい方法は一つもありませんので、ガッカリだったら申し訳ないんですけど・・・。

まず、翻訳ではありませんが、英語のノンネイティブである研究者が英語で医学論文を書こうとするとき、どのように書き方を習得しているんだろうかというわけで、いま薬科大で英語論文の書き方に関する短期講座を聴講しているのですが(書き方というより、概説という感じですが)、そこで勉強法としてお聞きした論文の読み方は、いわば漸増法。もちろん論文1報を全部読むのが望ましいのですが、時間が無いときや慣れていない人が読み始める取っ掛かりとしては、とりあえず Abstractから読み始め、少し慣れてきたらプラス Introduction、さらに慣れてきたらプラス Discussionというように徐々に増やすのだそうです。MethodsとResultsは、どうしても気になったときだけでいいとか。

ただし、この増やし方は、立場の違いや目的によって異なるようです。以前に書いたセミナーでお聞きした方法によると、わたしたちのように研究者ではない翻訳者または翻訳学習者が論文に慣れるための読み方としては、最初のうちは Abstract、少し慣れてきたらプラス Methods、もう少し慣れてきたらプラス Resultsというように増やしていくのがよいといいます。真逆だ・・・と思うのですが、MethodsやResultsは、わりと定型化しやすい部分が多いので、文そのもののパターンに馴染んでいくのに良いらしいのです。なので、上の方法は内容をすばやく把握しようとするとき、こちらの方法はパターンに馴染もうとするとき、ということになりそうです。

実際、薬科大の先生も、書き慣れていない人がまず書く場合は Methodsから書きなさいと言います。具体的で一番書きやすいのですね。この先生が読む分量の目標として示されたのは、最初の1年は1日1~2報、次の年は1日3~4報、さらに5~6報。わたしなんかだったら、それだけで1日が終わってしまうどころか、1日ではまったく足りませんが、専門の人が専門領域の論文を読む場合は、それぐらいは当然のように読まれているのでしょうか・・・。

薬科大の先生に勧められたもう一つの勉強法は「書き写す」こと。これは、コンピュータはおろか、コピーもとることができなかった頃に刻苦勉励なさった方は必ずおっしゃいますね。研究者の場合は専門領域がありますから、その専門領域、なかでも自分の研究領域に近い論文を読んで、「お、これは」という表現や内容をノートに書き留め、著者、掲載雑誌名、掲載号番号などの書誌情報(というのかな?)を併せて記録していったのだそうです。先生にしても、そういう方法は誰も教えてくれなかったので、ご自分で考えて、そういうノートを何十冊も作っていったとかで、「これは本当に役に立ちましたよ」とおっしゃいます。頭が下がります。

「書き写す」という行為には、特別な作用があるような気がします。個人的には、紙にペンがあたる感触そのものが好きなので非常に落ち着いて文と向き合えるような気がしますし、そういえば、漢字も百字帳で練習したよなぁ、とも思います。残念ながら、論文を全部書き写すのは時間的に難しいと思いますが、一段落とか一文とかだけでも一定の期間、何かテーマを決めて、英文だけでも対訳でも書き写すということをやってみるといいかもしれない。そう考えて、少し試みているところです。実際にやってみると、「あぁ、こういう訳し方でいいのか」などの発見が、ときどきあります。

だいぶ以前ですが、他の人(この方もけっこう年配だった)にも「書き写し」を勧められたことがありました。対訳があるときは原文を見ながら訳文を書いていくことによって、訳すときの呼吸をつかめるのだそうです。そのときは、例によって続かなかったのですが。

手の感覚もそうですが、できるだけ五感を使うようにするのは大事でしょうね。翻訳なので、つい読み書きに集中しがちですが、それだけではなく、耳も口も使うと良いというのはよく聞きます。そちらの方面でも少し試みているところです。

どの方法も即効性はありませんし、わたし自身、始めて日が浅いので全然効果は実感できていません でもまぁ、とにかく続けられるように時間帯も模索中です。朝一とか、夜とか、午後の一番眠くなる時間帯に目覚まし代わりにするとか。

そんな感じです。




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