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1ワード

2009.11.21.Sat
これまでにも何度か書いたことがありますが、1ワードの訳語を捜し当てるのに何時間ももかかるというようなことは本当にしょっちゅうあって、その度に冷や汗ものなんです。

「focal」という形容詞の意味を辞書で見ると、焦点の、重要な、とか書いてありますよね。これ、医学用語としても時々出てくるのですが、医学用語になると「巣状(の)」「限局性」「局所性」などのように訳されます。これに「multi-」がついた「multifocal」というのもあって、こちらは「多発性」「多源性」「多病巣性」「多巣性」などのようになります。なんか難しいですけど、一ヶ所だけか、たくさんあるか、ということですね。それで、どういう場合にどう訳すのかというのは、それぞれの病気や所見でどう言い慣わされているかによります。ふつう「限局性○○」と言っているものが「巣状○○」と訳されていたら、それを見た専門の人は「ん?」と違和感を覚えるだろうし、逆もまた然り。「うーん、よく知らなくてちゃんと調べてない人が訳したんだな」と思われてしまうんだろうと思います。なので、このfocalが出てくると辞書や本できちんと確認しないといけないわけですが、実は載っていないこともけっこうあって、そのうえ困ったことに、それぞれの語の使い分けに何か規則性のようなものはあるのかどうかというと、どうもよくわからないんです。感触というか、イメージとしてちょっとずつ違いがあるということなのかもしれませんが、わたしにはそこまでわからないし。なんか慣習的なものなのかもしれないし。なので、ちょっと苦手な単語の一つなのです

そんな「focal」にバッタリ出会ってしまったのでした。こういうのは考えてもわかりませんから、見つかるまで捜すしかないのです。絶対どっかにあるはずなのです。とにかく、ぐぐる。本をひっくり返す。立ったり座ったりする。まぁ、いろいろですけど。どうしても見つからなければ、いろいろ調べたけど確実な訳語がわかりませんでしたというコメントを付けて納品するしかないのですが、それはちょっと・・・。いや、それも一つの正当な方法ではあるのですが、うーん、最後の最後の手段ですね。

わたしはかなり優柔不断で、なかなかスパッと物事を決められない軟弱なところがあるのですが、その情けない性格が、こういうときにはけっこう効を奏するような気がしています。つまり、グズグズと引きずって、いつまでもあきらめ悪くしがみつくんですね。どんな性格にも、何かいい面はあるということでしょうか。

今回は幸い、1時間半ほどでfocalを確定できる資料を見つけることができました。1時間半なら、まぁまぁラッキーです。よかったー(涙)、と訳文ファイルに入力する訳語。2文字だろうが3文字だろうが、きちんと責任を持って文字にできたということ、これで一つ、いい加減なことをしなくて済んだということが、翻訳者として何よりうれしいです。




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