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保存?保管?

2010.01.22.Fri
日常的に使っているような言葉でも、落とし穴があるんですよね。

たまたま見つけたウェブページに、こんなことが書かれていたのでビックリしました。

薬事法施行規則に基づく資料の保存とは
  (中略)
「保存」と「保管」の違い
・法律用語では、ただしまうことを「保管」で、状態などは問わない
・それに対して「保存」とは、意図的に管理できるように整理して残しておくということ
  ・従来の通知では「保管」ということになっていた


そんな厳密な使い分けがされていたとは知りませんでした

とりあえず、有斐閣の「法律用語辞典」で調べてみると、たしかにそういう意味の説明が書かれています。

ほかん【保管】 ある物(主として他人の物)を保持して、滅失、毀損(きそん)を防ぐこと。類似の語に「保存」があるが、これは、物を保持するという消極的なものにとどまらず、財産の現状維持のために積極的な行為を行うことをも含む点に差異がある。


「保管」と「保存」には、そういう意味の違いがあったのですね。これまで何となく感覚的に使い分けていましたが。

念のため、講談社の「類語大辞典」でも調べてみました。

[保管ホカンする]たいせつにしまって、取っておくこと。「機密文書を金庫に~する」◇~料

[保存ホゾンする]そのままにしておくとなくなったり損傷したりしやすいものを、そうならないように取っておくこと。「釣ってきた魚を冷凍して~する」「古い伝統の~に努める」◇~食


「法律用語辞典」と一致しています。

実は、最初に「資料の保存」というのをみたとき、なんとなく一瞬「ウッ」と違和感を感じて、資料の場合は保存じゃなくて、保管のほうが自然なんじゃないかなーと思ってしまったんです。でも、考えてみれば、デジタルデータは「保存」ですし、しばらく見ていると、「う~ん、資料の保存もアリかも」と感覚が揺らいできました。同じ「資料」でも、古い資料なんかは「保存」のほうがシックリくるような気がするし・・・なんでわたしの言語感覚はこんなに怪しいんだか(泣)。

そこで、新聞社のサイトで記事の用例を検索してみたのですが、微妙に使い分けられていて互換不能と思えるものもあれば、そうでもないような感じのものもあります。対応する名詞が何かということより、文章全体で自然に決まってくるようでもあり、日常生活における使い分けではグレーゾーンが広いのかなぁという印象を受けました。

そういえば、そもそもの薬事法関連の法令ではどうなんだろうかと思って検索してみると、なんと薬事法とGCP(医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)では「保管」は一切使われてなくてすべて「保存」、薬事法施行規則でも、記録などの文書に関しては多くの場合「保存」なんですねー。っていうか、今になってこんなこと言ってるってのも、すごい情けないんですけど それに、いろいろ調べてウロウロしなくても、最初からこっちを見ろよという気が・・・(涙)。

そうすると、法令遵守がからむ文脈では、資料や記録は「保存する」とするのが無難なんだろうなーという気がします。情けないことにあまりこれまで意識がいっていなかったのですが、調べてみるといろいろ出てくるものですね。


(言うまでもありませんが、上記はわたしが勝手に導き出した結論ですので、実際のところは、お取引先の翻訳会社さん、クライアント様にご確認くださいませ。)





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