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再生医療

2010.01.30.Sat
前のエントリで触れた再生医療の市民講座に行ってきました。

 http://www.tri-kobe.org/news/event_lecture_100129.html

「再生医療」と聞いて、そそっかしいアホなわたしは、つい、ES細胞やiPS細胞を連想してしまったのですが、考えてみればというか考えなくてもそういうのが臨床で実用段階にあるわけがなくて、今回は骨髄などから取り出した細胞による再生医療のお話でした。

つまり↑再生医療のことは、ほぼ何も知らなかったのですが 行ってよかったです。ものすごく感動して2時間があっという間でした。

疾患の内容はいろいろでしたが、基本的に、いったん体内から組織や骨髄を採取し、そこから必要な細胞を分離精製したり、増殖させるなどの処置を施して体内に戻すという方法です。すると、例えば、足の血流がほとんど途絶えていて、このままでは遠からず壊死を起こすため切断するしかないと思われたところに血管再生が起こり、血流が蘇って普通に歩けるようになったり、心筋細胞の機能不全で人工心臓に頼っていた患者さんの心臓が動きを取り戻して、人工心臓から解放されるまでに回復したりするのです。体の生への執着ってすごい。骨髄を損傷して手も足もほとんどまったく動かすことができず、それまで治療選択肢がなかった患者さんが劇的に改善して、骨髄間質細胞という細胞を注入した翌日にはもう指に少し効果が現れ、数週間、1ヵ月、数ヵ月と経過するうちに自力で、あるいは補助を得ながら立つことができるようになっていったのには、見ていて涙が出そうになりました。

自分が手も足も動かせなくなり、意思の疎通もできなくなったらと考えると、根性が豆腐並みのわたしにはとても耐えられそうにありません。死んでしまいたい殺してほしい、そう考えると思います。そして医療には、そんな状態を何とかするための方法が、長い間存在しなかったのですよね。でも、多くの研究が重ねられた結果、それを何とかできるかもしれない可能性が生まれ、まだまだ症例は少ないながらも実用段階に入ってきたということに、平凡な言い方しかできませんが、心から感動しました。

会場でいただいたパンフレットにはあまり多くの情報が記載されていないのですが、それでも講演内容が一般の人にわかりやすいように噛み砕いて書かれていて、そんなところにもジワッときました。会場には、やはり患者さんやそのご家族がけっこう来られていたようで、期待の大きさがうかがい知れました。そんな方々に講演がどう映ったかはわかりませんが、少しでも福音であればいいなぁと思います。講演で紹介されていた患者さんたちも、その患者さんたちを何とか助けるために、これまで長年、さまざまな面から検討を重ねて精力を傾けてこられたお医者さん方も、そしてその成果を発表するための、ほんの15~20分の講演のために準備して、遠路足を運んでこられた臨床現場の先生方も、本当にすごいと思いました。

講演の最後に、福島先生が閉会の挨拶に立たれました。これまで、翻訳書の監訳者としてお名前だけは時々見かけていたので、いったいどんな方かと思っていたのですが、なんと先生も心なしか感動しておられるように見えました。大変失礼かつ勝手ながら、これまで何となく、もっと大先生然とした方を想像していたのですが、イメージが少し改まりました。挨拶の中では、今をときめくiPS細胞に対してはすぐに予算が投入されたのに対して、これまで何年にもわたってコツコツと積み上げられてきている再生医療の研究には国からお金が出ないことに怒りをぶつけておられて、患者さんの利益を懸命に考えておられる様子でそのことにもちょっと感動しました。

家に帰ってからも感動が醒めなくて、もっと知りたくなり、発表なさった先生方のお名前を頼りに思わず論文や資料を検索したり、少しだけ目を通したりしてみると、やっぱり難しい~。でも、こういう成果を誤りなく伝えられるようになれたらと思います。





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コメント
お疲れ様でした
講演会、ご一緒できてよかったです。
本当に、勉強になると同時に、研究者の方々の温かい思いが伝わって、よかったですね。
Re: お疲れ様でした
てんとうむしさん、どもどもー(^-^)ノ~

こちらこそありがとうございました。
また、ご一緒しましょう♪

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