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ピンクの統計の本

2010.03.14.Sun
「医学統計シンプルスタイル」という本を読みました。「読んだ」というあたりで既にちょっと画期的な本かもしれないと思います。

世界一わかりやすい。医学統計シンプルスタイル世界一わかりやすい。医学統計シンプルスタイル
(2007/09)
落合 隆志

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医学の翻訳をやっていると絶対に避けて通れない統計。わたしのように算数に弱い人間には泣き所です。原稿で統計にお目にかかるたびに、少し内容を勉強したいなと思って書店の統計コーナーで本を物色したりしたことはあるのですが、そして、いくつか本も持っているのですが、統計の基礎をきちんと説明しようとしている本では必ず数式が出てきます。当たり前なんですが、わたしの場合、この段階で一気にハードルが上がってしまいます。どんな外国語よりも、数学の言葉はわけがわかりません・・・。

ただ実際の仕事では、統計といってもそんなに数式がズラズラ出てくることは、少なくとも私の場合はめったに、というかほとんどないので、数学は多くの場合、あまり必要ないのです。極端な話、だいたい訳語がわかって、あと、統計の方面は少し独特の表現をすることがあるので、そういうのに少し馴染みがあれば、なんとかなるという面もあります(いいのか、そんなこと言って)。ただ、一応、大ざっぱでもいいので内容を理解した上で訳すのでなければ、やっぱり気持ち悪い。言葉を売り物にしている以上、自分が書いた言葉にはきちんと責任を持ちたい。だから、訳す上で最低限知っておいたほうがいい統計的な「考え方」の筋道だけでもいいので把握しておきたい、と思っていました。やっぱり、その辺りだけでも理解して訳すのと、わからないまま訳すのとでは、結果的にできた訳が同じであっても、全然違うと思うんです。

この本は、医学統計に触れなければいけないけど統計が苦手な職業の代表として、製薬会社のMRさん(営業さん)を読者として想定した本だそうです。数学が苦手な文系出身の方が多いMRさんに向けて、徹底的に数式を使わずに統計の考え方を説明することを目指したと書かれています。それって、ザクッとでいいからアウトラインだけ説明だけしてほしい、でも数式はできたらナシで、などと虫のよいことを求めていたわたしにとってはド真ん中のツボじゃないかと思ったわけです。で、読んでみました。

感想ですが、えーと、既にこの稼業で活躍されているほとんどの諸氏諸姉には必要ないかも、と思いました。それぐらい基本的なことを丁寧に説明してくれています。逆に言えば、この本に書いてあることは、この稼業には最低限必要です。なので、そういう面では有益だと思いました。こんなこと言ってますが、実はわたしも、この本を読んですごく助かりました。以前だったら、例えば「標準偏差」というのも、基本中の基本でしょっちゅう目にする言葉だし何となくわかるような気もするけど、でもイマイチ自信がないというか、説明しろと言われたら「ウッ」と詰まったこと請け合いなんですけど、この本ではその辺りも、よくぞここまで降りてきてくれましたというぐらい思い切りよく簡単に、しかも詳しく丁寧に説明してくれています。その段階のことにこれだけページを割いてくれている本は、たぶん無いのではないでしょうか。

このピンクの本の次の段階として、黄色の「医学統計ライブスタイル」という本もあります。そちらも読んでみようと思います。




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