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伝える

2010.04.11.Sun
いつもお世話になっている会社のコーディネーター氏は「急いで訳したってロクなもんはできませんよ」というのが口癖のようで、その言葉どおり、振ってくださる仕事はわりとゆるやかな納期設定のものが多いのです。というか、単に、わたしの仕事の速度がたいして早くないのを見越されているということなんでしょうが、ま、両方だろうなぁと思っています。その分、「しっかり調べてきちんと訳しあげなくては(汗)」という心理的なプレッシャーもかかるんですけどね

今の仕事も、「枚数のわりには納期まで時間があるなぁ、けっこう余裕かも♪」と思いながら始めたのですがトンデモナイ。あれこれと調べたり迷ったりしながら訳していると、思ったよりもずっと時間がかかることがわかり、あっという間に日が経ってしまって、すっごい焦ってきました。なんでそんなに時間がかかるかというと、これまで訳したことがなかった種類の文書だということもあるのですが、今回のは、いつもいただいている専門家向けの文書ではなくて、患者さん向けの文書なのです。

わたしは何の専門家でもありませんが、バックグラウンドをほぼ同じくする専門家同士の会話というのは楽だろうなぁと想像できます。何しろ説明がいりません。専門とする領域の中で使う各用語について共通認識があるので、その一語を出せば事足りてしまい、そのことに寄りかかって多少説明を省いても、言葉が足りなくても、相手が適当に脳内で補ってくれるので話が通じてしまうという側面が大きいのではないかという気がします。わたしがふだん接している文書は、そういう専門家の人が仕事で読む文書なので、専門家の人が違和感なくスンナリ読める業界っぽい文章を目指して訳しています。それはそれで苦労はするんですけど、用語を用語としてそのまま使えば通じるという面では楽とも言えます(でも、楽なんて思ったことないんですけどね・・・)。

ところが、患者さん向けの文書では、そういういつも目指している方向とは正反対の方向を意識することになります。ふだん専門家向けに訳しているときに使っている訳語が、患者さんにも理解できるものであるのかどうか、いちいち「えーっと・・・」と悩んでしまうんですね。いつもならあまり時間をとらずに訳せるような単語や表現でも、一つ一つ反芻してホントにこの訳でいいのかと考えてしまい、それで、これじゃダメだわと思ったら、どう書いたらいいかでまた悩む・・・というわけで、いつもよりかなり時間がかかってしまうんです。

相手の人がよく知らない内容について、わかりやすく伝えるのって本当にむずかしい。患者さんが、どのあたりをわかりにくいと感じるか、こういうふうに書いてスラスラ理解できるか、読んでて違和感を覚える表現ではないかなど、あれこれと想像しながら訳していると、混乱してきてホント悩んでしまいます。文章って結局は、相手の人をどのように、どこまで慮ることができるかのサービス精神なんだなぁという基本に立ちかえっています(←今さらかいっ、と自分突っこみ)。

とにかく、ネット上でいろいろと資料を集めては、読み込んで頭に叩き込みながら作業中です。




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